机の上に1個だけ置くなら、何がいいか
はたらきゅ編集部
机の上に物を置くとき、たいてい二つの気持ちがぶつかります。散らかしたくない、でも何もないのは味気ない。この綱引きに勝ち負けはなくて、多くの人は「1個までならいいことにしよう」というあたりで手を打ちます。
問題は、その1個を何にするかです。
実用品を選ぶと、たぶん失敗する
最初に候補に挙がるのはペン立てやトレーです。置く理由に説明がいらないので選びやすい。ただ、実用品は数週間で目に入らなくなります。手は伸びるのに、視界からは消える。使う物は、見る物にはならないからです。
1個しか置かないと決めたなら、その1個には「見られる」仕事をさせたほうがいい。ペン立ては2個目以降で足りる話です。
意味が強すぎる物も、置き続けられない
逆に、思い入れが重すぎる物も長続きしません。家族の写真を机に置いて、しばらくして引き出しにしまった経験のある人はけっこういます。毎日目に入るところに強い記憶を置くと、疲れている日にはそれが効きすぎる。
ずっと置いておける物は、たいてい意味が半分くらい抜けています。何かの記念でもらったけれど、もう何の記念だったか思い出せない置物。旅先で買ったけれど、どの旅かは曖昧になった小さいやつ。理由を聞かれるとうまく答えられないのに、捨てる気にはならない。あの感じです。
「なんとなく置いてる」が、いちばん強い
机の上の物を人に見せると、ほとんどの人が最初に「いや、大した理由はないんですけど」と言います。そのあと結局、二分くらい説明します。
大した理由がないと本人が思っているのに二分も話せるということは、そこには言葉になっていない何かが確実にあるということです。すぐ言葉にできる理由より、そっちのほうが長持ちします。
だから、選び方はこうなる
1個だけ置くなら、説明が少し面倒な物を選ぶのがいいと思います。人に聞かれたときに一言で答えられない物。実用でもなく、記念日でもなく、その中間にある何か。
もしそういう物がすでに机にあるなら、それが正解です。新しく買う必要はありません。