働くことは生きること! 元ヘットハンター監修、【大人のハタラク】応援サイト、ハタラク.com。

ハローワーク活用法。ハロートレーニング(公共職業訓練)のすすめ。

転職 ハローワーク 就職活動 就活

転職を考えているみなさんの中には、「今の仕事を辞めた後は、失業手当(雇用保険)をもらいながら、少し落ち着いて転職活動をしていきたい」という人も少なからずいるのではないかと思います。

https://hataraq.com/wp-content/uploads/2019/09/biwawan-2.png
agenasubi

今回は、そんな「一息入れたい派」のみなさまへ。

数あるハローワークサービスの中でも、失業手当をもらいながら受講できるハロートレーニングの公共職業訓練」を検討してみてはいかがでしょうか、というご提案です。

目次『ハロートレーニング(公共職業訓練)のすすめ』

そもそもハロートレーニングとは何か。

ハローワーク ハロートレーニング ハロワ ハロトレくん 

ハローワークで紹介してくれる公的な職業訓練。

ハロートレーニングとは、雇用保険を受給している求職者を主な対象とする「公共職業訓練」と、雇用保険を受給できない求職者を主な対象とする「求職者支援訓練」の総称です。キャリアアップや希望する就職を実現するために、必要な職業スキルや知識を習得することができる公的な制度です。

東京労働局HP

ハロートレーニングを提供するのは「都道府県労働局」です。国(厚生労働省)の地方支分部局にあたり、各都道府県に設置されています。東京なら「東京労働局」となります。

ハロートレーニングの対象となるのは「求職者」です。離職して失業手当をもらっている求職者、もらっていない求職者、在職中の転職希望者など、ほぼすべての求職者に向けたトレーニングコースが提供されています。

つまり、 ハロートレーニングとは、「地元のハローワークを窓口とした都道府県労働局が提供する求職活動をしている人のための職業訓練サービス制度」と言うことができます。

失業手当(雇用保険)を受けながら受講できる「公共職業訓練」。

ハロートレーニングのうち、失業手当をもらいながら求職活動をしている人を対象にしたトレーニングを「公共職業訓練」と言います。

今回はこの「公共職業訓練」をクローズアップしてみたいと思います。

ハロートレーニングの4つのおすすめポイント。

ハローワーク ハロートレーニング ハロワ ハロトレくん 

1. ほとんどのコースが無料もしくは格安で受講できる。

ハロートレーニングの最大の魅力は、なんと言っても無料(教科書代のみ)もしくは格安で受講できるという点です。

例えば、2019年4・10月スタートの「建築CAD科」の場合。
  • 提供:東京労働局。
  • 受講料:教科書代10,000円
  • 期間:6ヵ月。
  • 内容:社会人基礎、パソコン基礎、原価管理、基礎製図、建築CAD基本実習、建築CAD応用実習などの操作スキル。
例えば、 2019年4月スタートの「Web設計科」の場合。
  • 提供:東京労働局。
  • 受講料:教科書代込みで118,000円
  • 期間:1年間。
  • 内容:社会人基礎から、画像処理技術・スクリプト・Webプログラミング開発まで、広範囲の充実した授業。
  • 資格:コース修了時試験に合格すれば「技能士補」の資格を得ることも可能。

*多少費用は掛かりますが、平成30年度の就職実績は96%となっています。

2. 情報収集の時間や手間を減らすことができる。

「何かを学びたい」と思ったら、まずはネットや雑誌で広範囲から多くの情報を収集し、それらの1つ1つを内容、利便性、コストなどのさまざまな角度から比較&検討し、資料を取り寄せてさらに詳しく調べて絞り込んでいく、という流れが一般的でしょうか。

調べものが好きな私などは、この「情報収集」→「比較&検討」→「絞り込み」の過程が好きで、かなりの時間と労力をつぎ込んでしまいます。その間、学んでいる自分の姿を何度も妄想し、それで満足してしまうものですから、実行されなかった過去の無駄なリサーチばかりが積み重なっていきます。

https://hataraq.com/wp-content/uploads/2019/09/biwawan-2.png
agenasubi

同じ経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

その点、ハロートレーニングの情報はすべてハローワークに揃っています。棚に並んでいるパンフレットや冊子を手に取り、相談窓口で相談しながら不足分を補えば、ほぼすべての情報が手に入ります。

ネットでの情報収集も簡単です。各都道府県労働局のホームページで、ほぼすべてのハロートレーニングの情報を確認することができます。

情報すべてを簡単に短時間で集めることができるため、自分のニーズに答えてくれるトレーニングコースがあるかないかを早く見極めることができるのも大切なポイントの1つです。情報収集や比較&検討に無駄な時間を費やさずに済むため、あなたの大切な時間を有意義に使うことができます。

3. 専門の相談員が、いつでも無償で相談にのってくれる。

ハローワークには複数の相談窓口が設置してあり、常に利用者の相談に応えられるよう、多くの相談員の方々が働いています。

求人情報の紹介や確認をする場所と思われがちですが、ハロートレーニングも含め、あらゆる転職活動についての相談を行うことができます

4. 自分のニーズに合ったコースを見つけることができる。

習得できる知識・スキルだけでなく、授業の回数、コースの長さ、実施される場所、修了後に取得できる資格や受験資格など、受講者のさまざまな要望に対応できるような多種多様なトレーニングコースが提供されています

ハロートレーニングは、「職業能力開発センター」という公的な職業訓練施設で行われるほか、民間の教育機関に委託して実施されるケースもあります。それにより、幅広いジャンルのコース提供が可能となり、女性に優しい、障害者向け、変わり種など、時代とともに多様化する社会のニーズに合わせたコースも、ぞくぞくと登場しています

障害者向けのコースも充実しています。例えば、東京都には職業能力開発施設が10校以上あり、見学会や体験入学なども常時行われているようです。

働く主婦を応援する在宅型コースや短期コースもあります。「子どもがまだ小さい」「家族の介護をしている」などの理由で指定の機関に毎日通うことができないお母さんたちでも、こんな学び方なら勉強できそうです。

そのほかにも、「製くつ」「グリーンエクステリア」「日本語教師」など、めざす転職先とは関係ないけれど、なんだか学んでみたくなってしまう魅惑のコースもあります。もちろん、本気でめざす人が受講すべきなので、軽い気持ちで応募するのはナンセンスですが…。

ハロートレーニングの見つけ方と注意点。

ハローワーク ハロートレーニング ハロワ ハロトレくん 

「ハローワークカード」で、求職者向けサービスを利用する。

ハロートレーニングを含めたハローワークの求職者向けサービスを利用するためには、「ハローワークカード」という書類が必要になります(カードがなくても利用できるサービスもあります)。まずは、この「ハローワークカード」を入手しましょう。

「ハローワークカード」は、退職して初めてハローワークへ行った日に、「求職申込」の手続きをして受け取るのが一般的です。

この手続きについては「初めてのハローワークで必要なこと」に簡単にまとめてあります。よければ参考にしてください。

Check! 初めてのハローワークで必要なことhataraq.com

「相談窓口」は いつでも何度でも利用可能。フル活用したい。

ハロートレーニングの制度ですが、なかなか複雑です。説明書を読んでも、「じゃあこれは?」「ならばそれは?」と次々に疑問が湧いてきます。複数並ぶ棚からどの冊子を手に取ればよいのかすら分からない状態が当たり前です。

相談窓口は、情報収集のときだけ使うと考える必要はありません。自分が決めたトレーニングコースの評価、申し込み時の選考試験の対策、コース修了後のアフターフォローなど、さまざまな場面で利用することが可能です。

一度持ち帰って、家でじっくり検討する。

ベテランの相談員に自分の不安を聞いてもらい、勧められたトレーニングコースについてひとしきり話が盛り上がると、「もうこのコースしかない」と思い込んでしまいがちです。「せっかくこれだけの時間を割いてくれたのだから」という相談員に対する遠慮やちょっとした罪悪感が生まれてしまう優しい心の持ち主もいるかもしれません。

しかし、その場で決めてしまうのは時期尚早です(申込期限が迫っている場合は例外ですが)。ハロートレーニングは、それなりの時間を要するコースが多く、その間はあなたの時間を縛ることになります。転職は人生のターニングポイントです。本当に自分の時間を使う価値があるものなのか、他人の提案はあくまでも参考に、最後は自分自身で考え抜いた結論を大切にすべきです。

チェックしておきたい項目

授業内容、実習内容、取得可能スキル、形態(通学・在宅など)、期間(回数)、授業の時間帯、実施場所(通学時間)、料金、定員数、など。

申し込みに必要なスキル設定があるか、申し込み時に自己紹介文や希望理由を求められるか、申し込み後に選考テストがあるのか、受講後に取得できる資格・受験資格はあるか、など。

冊子やパンフレットは広範囲で収集する。

ハローワークで職業訓練について相談すると、さまざまなコースの載ったパンフレットや冊子をもらえます。また、ハローワーク内に設置された棚やケースにもたくさんのパンフレットが並んでいます。これらを家に持ち帰り、インターネットからの情報も参考に、自分に合ったトレーニングコースをゆっくりと吟味しましょう。

案内資料は各都道府県労働局で提示の仕方が異なり、すべてのコースを網羅した完璧な案内冊子が存在するとは限りません。棚に並んでいる一見目立たないペラペラなパンフレットが重要な場合もあります。注意が必要です。

例えば、東京労働局の場合、毎年「東京都立職業能力開発センター入校案内」という冊子が配られ、ほぼすべてのトレーニングコースが載っています。しかし、各トレーニングコースに関しては、別に詳細なパンフレットが用意されていることもあるので、見落とさないようにしましょう。

Check! 東京都立職業能力開発センター入校案内 2019東京都立職業能力開発センター

労働局とハローワークの両方のホームページの確認をする。

ネットで調べるときは、各都道府県労働局のホームページと管轄のハローワークのホームページを両方確認するのが無難です。

各都道府県でその内容は異なります。インターネットなどで調べるときは、自分の都道府県の労働局をチェックしましょう。

また、全国マップから任意のトレーニングコースを検索できるページもあります。一度、利用してみてはいががでしょうか。

Check! ハロートレーニング コース情報検索独立行政法人高齢・障害·求職者雇用支援機構

ハロートレーニングは、1コースしか受講できない。

ハロートレーニング受講者の資格条件には、受講開始日から遡って1年以内に公共職業訓練及び求職者支援訓練の実践コースを受講したことのない方(一部例外あり)という条件があります。

つまり、複数のコースを重複して受講したり、連続して受講したりすることはできない、ということになります。

失業手当(雇用保険)は、会社を退職した日の翌日から1年間が受給期間であるため(最長3年間の延長可能)、1回の失業で受講できるハロートレーニングは原則1コースと認識しておく必要があります。

自分のニーズに合ったコースがなければ潔く諦める。

多種多様なトレーニングコースをじっくりと時間をかけて検討していると、無料なのに魅力的な内容の講義が多く、とにかく何でもいいから受けてみたくなってしまいます。

例えば、ある求職者のコース選び

福祉関係の仕事に有利な資格を手に入れたくてハロートレーニングを検討していたが、ニーズに合うコースはすべて定員が埋まり申し込みができない。いろいろ考えた結果、「福祉の現場は、海外の方々との協力体制が必要になってくるし、英語を話せることがマイナスになる職場などない」という根拠の下、「英会話コース」を受講することにした。

一見、「いつか必ず役に立つのだから良いのではないか」とも思えますが、転職活動に直接影響するスキルのトレーニングでないのであれば「転職活動中の今現在においては必須のトレーニングではない」と言えます。転職に向けて本当に必要な資格があるのなら、たとえ有料でも手に入れることを検討してみるべきかもしれません。

また、「英会話コース」を本当に必要としている人が同じハローワークにいるかもしれません。ハロートレーニングをひやかしで受講するのはNGと心得ましょう。

大切なのは、自分でトレーニングコースを決めたら、必ず相談窓口でアドバイスをもらうということです。客観的な第三者の意見が入ることで、本当にそのコースがベストなのかを見極め、違う可能性を模索できるヒントをもらえるかもしれません。

自分のコースが見つからなかったときは、もっと気軽に受講できるハローワークの1日セミナーを検討するのも一案です。

Check! ハローワーク活用法。1日セミナーのすすめ。hataraq.com

望むコースが必ず受講できるとは限らない。

自分に必要なコースが見つけられたら、「あとは申込用紙を記入して窓口に提出すればOK」と言いたいところですが、現実はそう簡単にはいきません。

これだけ格安で内容も充実したハロートレーニングですから、認知度も人気も高いのは想像できます。実際に申し込んでも定員オーバーになることが多く、選考で落されてしまう場合があります

面接のみの選考もありますが、ほとんどのコースには学力検査もしくは筆記試験による選考があります。

コースによっては、申し込み時に希望理由自己推薦文の提出を求めるだけの場合もあります。しかし、こちらの方が苦手という人も多いのではないでしょうか。

どのような志望理由・自己紹介文が選考を通りやすいか、学力・技能検査はどの程度のものなのか。何千何万と申込用紙を見てきた相談員の的確なアドバイスにしっかりと耳を傾けてメモを取り、自分の完璧なる申込用紙をめざしましょう。

そして、たとえ選ばれなくても、なんら気にする必要はありません。何ものにも囚われない自由人の私には「訓練」などと言う堅苦しい言葉はおよそ似つかわしくなかったのだ、そう思っておけばよいのです。

最後に…。

転職活動の過程でいろいろな可能性を模索するとき、 自分を磨くためのスキルと知識を学び、同じ目的を持った人たちと交流することは、なによりも新鮮で刺激的な時間になると思います。

https://hataraq.com/wp-content/uploads/2019/09/biwawan-1.png
agenasubi

検討するのも相談するのもタダというお得感がたまらないハロートレーニング。ぜひ、一考してみてください。

Images: www.freepik.com