物語仕立て、サラリーマンの若者向け。大人の転職活動そのものにはそれほど有益ではありませんが、共感する部分があったので、アップします。

- 仕事の「寿命」が切れる前に、伸びる市場に身を晒せ 「一生食える」を確保する4つのステップ
- 自分の「マーケットバリュー」を測る
- 今の仕事の「寿命」を知る
- 強みが死ぬ前に、伸びる市場にピボットする
- 伸びる市場の中から、ベストな会社を見極める
- 「転職は悪」は、努力を放棄した者の言い訳にすぎない 「組織の論理」が人の心を殺すとき
- 選択肢がないと、人は「小さな嘘」をつく
- 「会社にとって本当に正しいこと」は何か
- 会社を「居場所」と決めた瞬間、手段の目的化が起こる
- あなたがいなくなっても、確実に会社は回る 残される社員、ついてくるパートナーとどう向き合うか
- 転職後期に生まれる「今の会社に残ってもいいかも」という迷い
- 一緒に働いてきた仲間だからこその後押し
- パートナーへの相談は「共感」が命
- 仕事はいつから「楽しくないもの」になったのだろうか? 心から納得のいく仕事を見つけるために必要なこと
- 生きる「手段」としての仕事、「目的」としての仕事
- 楽しくない仕事をする人間は結局、金に買われている
- ほとんどの人に、「やりたいこと」なんて必要ない
- 仕事の楽しさは「緊張と緩和のバランス」が決める
- 自分に「ラベル」を貼り、コモディティから脱出せよ
- 仕事は大変で辛いものなんて、誰が決めたのだろうか?
書評:
転職に必要なのは「情報」でも「スキル」でもなく、確かな「判断軸」である。一生食えて、心から納得のいく仕事を見つける方法。
かつて、有名なプロ経営者である村上憲郎氏は、こうおっしゃっていました。
本著「おわりに」より抜粋
「最終的に転職するような優秀なやつは、在籍しているときは、必死になって会社という『みこし』を担いでいるわけでしょ。辞めるまではさ、一生懸命、会社を担いでくれる人材なのよ。でね、反対に、一生この会社にしがみつくぞ、みたいなやつはさ、おみこし担いでいるふりして、ぶら下がっているわけよ。人事部が大事にしなきゃいけないのは、ぶら下がっているやつではなくて、もしかすると3年後にいなくなるかもしれないけど、今必死に担いでるやつなんだよ。ほんとに担いでくれるやつだったら数年勤めてくれたら御の字じゃないの?そういうふうに人事部も考え方を変えないと」
冒頭に書いた通り、本書は若者向けの物語仕立て。40代・50代が手にしたら、年齢的な立ち位置のギャップを感じざるを得ないと思います。
私たちは、すでにキャリア半ばまで歩いてきています。ですから、私たちが採用すべき【転職の思考法】と、本書が提唱する【転職の思考法】は異なります。
もちろん、
「己の価値を高めよ」
「伸びるマーケットに身を投じよ」
など、本書の骨子のエッセンスは、我々にも響くけれど。
「なぜ、この本を書いたのか?」と問われたら、私はこう答えます。
全ての働く人たちが「いつでも転職できる」という交渉のカードを持てば、結果、今の職場も絶対に良くなる(中略)この国は変わると本気で信じています。
本著「おわりに」より抜粋
次の世代がこんな気持ちで【ハタラク】に向き合えるよう、私たちもよい前例をたくさん作っていきたいものです。
自由な転職と、独立・フリーランス等の新しい働き方と。
Hataraq.com は、転職だけが「より良く働く」ための手段だとは考えていません。
これからの時代、もう一つの選択肢は【個人事業主】!
このふたつの切り口で、情報を掲載していきます。